
請求書カード払いは法人向けに始まったサービスが多く、個人事業主が申し込めるかどうか、そして外注先の個人事業主への支払いに使えるかどうかはサービスによって違います。この記事では、個人事業主・フリーランスの立場で6社を比較します。
結論から言うと、確認すべき点は3つです。自分が申し込めるか、支払い先の条件に合うか、そして開業したてや副業でも対象になるかです。とくに支払い先の条件は見落としやすく、ワンバンク請求書カード払いとDGFT請求書カード払いは国内の法人が発行した請求書に限られるため、外注先がフリーランスの場合は使えません。
主要16社のなかでいくら安いのか
支払金額ごとの手数料を実額で並べると次のようになります(2026年9月29日時点、各社公式サイトの記載をもとに当社が計算。税別・非課税の別は各社の表記のまま)。
| 支払金額 | ワンバンク(初回1.9%) | ワンバンク(2回目以降3%) | Finto(2.5%、5万円以下は1,400円) | マネーフォワード(2.7%、10万円以下は3,000円) | 支払い.com(4%) |
|---|---|---|---|---|---|
| 3万円 | 570円 | 900円 | 1,400円(4.7%相当) | 3,000円(10.0%相当) | 1,200円 |
| 10万円 | 1,900円 | 3,000円 | 2,500円 | 3,000円 | 4,000円 |
| 100万円 | 19,000円 | 30,000円 | 25,000円 | 27,000円 | 40,000円 |
| 300万円 | 57,000円 | 90,000円 | 75,000円 | 81,000円 | 120,000円 |
| 1,000万円 | 190,000円 | 300,000円 | 250,000円 | 270,000円 | 400,000円 |
差が開くのは少額です。最低手数料や一律料金があるサービスは、3万円の支払いで4.7〜10.0%相当になります。ワンバンクは1件3万円から率で課金し、最低手数料はありません。高額になると率の差がそのまま金額の差になり、1,000万円では初回1.9%と3%で11万円、4%とでは21万円の開きです。
還元率1%のカードで払えば、初回の実質負担は 0.9% です(手数料1.9% − ポイント1%)。ポイント付与の可否はカード会社の規定によります。
個人事業主の視点での6社比較
| サービス | 個人事業主の利用 | 支払い先が個人事業主 | 手数料 | 利用可能額 |
|---|---|---|---|---|
| ワンバンク請求書カード払い | 可(独立したて・副業も対象) | 不可(国内の法人のみ) | 初回1.9%・2回目以降3%(税別) | 3万円〜 |
| ラボル カード払い | 可 | 可(2024年10月のUCカード提携以降) | 3〜3.5%(税込) | 記載なし |
| 支払い.com | 可 | 記載なし | 一律4% | 1万円〜上限なし |
| INVOY | 可 | 記載なし | 3%(1万円未満は一律300円) | 記載なし |
| マネーフォワード 請求書カード払い | 可 | 法人のみ申込可 | 2.7%(税別、10万円以下は一律3,000円) | 記載なし |
| DGFT請求書カード払い | 可 | 不可(国内法人発行の請求書のみ) | 3%(税別) | 記載なし |
※2026年9月9日時点の各社公式サイトの記載に基づく当社調べです。ラボル カード払いの手数料は運営会社である株式会社セレスの発表による記載です。記載なしとしたものは、公式サイトで条件が明示されていない項目です。最新の条件は必ず各社公式サイトでご確認ください。
個人事業主が確認すべき3つのポイント

1. 支払い先が法人に限られていないか
外注費をフリーランスのデザイナーやエンジニアに支払う場合、支払い先は個人事業主です。ワンバンク請求書カード払いとDGFT請求書カード払いは日本国内の法人が発行した請求書のみが対象で、個人事業主が発行した請求書には対応していません。マネーフォワード請求書カード払いも、個人事業主が発行した請求書を支払う場合は申し込めるのが法人のみです。
支払い先が個人事業主のケースに対応しているのはラボル カード払いで、2024年10月のUCカードとの業務提携により個人事業主である取引先への支払いに対応しました。外注先が法人であれば、ワンバンク請求書カード払いを含む6社すべてが候補になります。
2. 開業したて・副業でも対象になるか
開業から日が浅いと、決算書や確定申告書を求められるサービスでは提出できる書類がありません。ワンバンク請求書カード払いは、個人事業主・中小企業のほか、独立したての方や副業として事業を営む方も対象と公式サイトに明記しています。申し込み時に簡易な審査があります。
3. 1回あたりの金額が条件に合うか
個人事業主の支払いは1件あたりの金額が小さくなりがちです。ワンバンク請求書カード払いは1件3万円からで、3万円未満の支払いには使えません。逆に、10万円以下が一律3,000円(税別)となるマネーフォワードは、5万円の支払いだと6.0%相当の負担になります。自分がよく払う金額帯で計算してから選んでください。実額の比較は手数料が安いのはどこかの記事にまとめています。
個人事業主の使いどころ

- 外注費の支払い — 案件の入金より先に外注先への支払いが来る場合、カード払いにすれば支払日をカードの引き落とし日まで動かせます(支払い先が法人の場合)
- 広告費・仕入れ代金 — 先行投資の支払いを後ろにずらし、売上が立ってから回収する形にできます
- 急な高額請求 — 機材の故障や追加発注など、想定外の支払いを一時的に繰り延べられます
いずれも借入ではなく、カード決済による支払いの立替です。ただしカードの利用枠を消費するため、枠に余裕があるかを確認してから申し込んでください。
使えない支払いに注意
税金・社会保険料・給与・個人的な送金など、事業の経費にあたらない支払いには利用できません。雇用契約にもとづく給与は対象外である一方、業務委託契約にもとづく外注費は対象になります。費目ごとの扱いは何に使える?使えない支払いは?で解説しています。
よくある質問
Q. 開業届を出したばかりでも使えますか?
A. ワンバンク請求書カード払いは、独立したての方も対象と公式サイトに記載されています。申し込み時に簡易な審査があります。他社の条件は各社公式サイトでご確認ください。
Q. 副業でも申し込めますか?
A. ワンバンク請求書カード払いは、副業として事業を営む方も対象です。ただし事業上の支払いであることが前提で、個人的な支払いには利用できません。
Q. 個人カードでも使えますか?
A. ワンバンク請求書カード払いは法人カード・個人カードのどちらでも申し込めます。Visa・Mastercardに対応しており、クレジットカードのほかデビットカード・プリペイドカードも利用できます。
Q. 取引先に知られませんか?
A. 振込時の名義は自由に設定でき、ワンバンクから取引先へ通知することはありません。詳しくは取引先に知られずに使えるかをご覧ください。
ワンバンク請求書カード払いは、株式会社スマートバンク(資金移動業者 関東財務局長第00084号)が東証プライム市場上場のオリエントコーポレーションと共同運営する請求書カード払いサービスです。個人事業主・中小企業のほか、独立したての方・副業の方もご利用いただけます。
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(更新日: 2026年10月7日)